明石海峡大橋
日本最古の和歌集と言われる「万葉集」の巻三に柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)が詠んだ
[ともしびの明石大門(あかしおほと)に入らむ日や漕ぎ別れなむ家のあたり見ず]
という歌があります。
「ともしびの」は明石にかかる枕詞で、「明石大門」は明石海峡を指し、先の歌のほか、「明石の門」、「明石の浦」などと詠まれており、古来より多くの人に親しまれてきましたが、よもやここに橋が架けられるとは誰も予想だにしなかったことでしょう。
明石海峡大橋は、1998年4月5日に開通した、2022年2月現在、本州と淡路島を結ぶ世界最長のつり橋です。と、書いていたのですが、本当にまだ世界一かと思い検索してみると、何と『2022年3月18日トルコ西部チャナッカレのダーダネルス海峡に世界最長のつり橋が開通』と出てきました。
つり橋の規模を示す2本の主塔間の距離は2023mとのことですから、1991mの明石大橋と比べると32m長いのですね。
別に橋というものは長ければよいという訳ではないです。便利であればよいのです。国会答弁でも話題になりましたが2位ではダメなんですか?
と問われると、観光資源として考えると1位に越したことはないですね。
おそらく当日ニュースにはなっていたはずですが見逃しておりました。皆さん御存知でした?
特に地元民としては大きなショックを受けました。
もう一つ残念なことは、先に本州と淡路島を結ぶと書きましたが、正確には本州側は神戸市垂水区なのです。
あまり兵庫県にゆかりのない場合、その名前から明石市と淡路島を結ぶ橋と思っておられる方が多いと思います。
でもそんなことはどうでもよいのです。明石海峡大橋は、明石から望める立派な観光スポットなのです。
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